fhána「World Atlas Tour2018」@名古屋今池ボトムライン
fhána「World Atlas Tour2018」@今池ボトムラインを観に行って参りました。
fhánaのライブを観るのは昨年、小松未可子さんの対バン企画Humming Maps Vol.2以来2回目。
ワンマンを観に行くのは今回が初めて。
どんなライブを観ることができるのか、期待に胸を膨らませながら開演の瞬間を待ちました。
昨年、Humming Maps Vol.2で観た時とは比べ物にならないぐらい、とても良いライブでした。
本当に同じバンドなのか?と自分の目と耳を疑ってしまうぐらいに。
あの時も良いライブをしていましたが、昨年のツアー「Looking for the World Atlas Tour 2017」を経て、3rdアルバム「World Atlas」の製作をしたことにより、明らかに進化していました。
ワンマンで観るのが初めてだったことも影響しているかもしれません。
ステージ上から奏でられる音に包まれている時間は本当に至福でした。
とても心地良くて、音の波に心も体も揺らされ、気持ちが良かった。
何より凄かったと感じたのはサウンド、音像の強靭さ。
レイヤーの如く、音が幾重にも織り重なり合い、そこにtowanaさんの歌声が乗った時のあの音像の強靭さは凄かった。
音への拘りが半端ないなぁ、と改めて感じさせられました。
おかげで半分ぐらい、ステージを観ずに目を閉じて、耳にだけ意識を集中して、鳴り響く音を聴いていたりしました。
こうして改めて、ライブでfhánaの音楽に触れてみて。
とても不思議なバンドだなぁと思ったりもしています。
楽曲自体の強度も凄いですが、音の重ね方の差し引きが絶妙だと思います。
あとビートやリズムとか、ちょっと特殊なような気がします。
ポップなんだけどもファンクっぽかったり、ソウルっぽかったり、ロックっぽさもあったり。
佐藤純一さんがアンコール時に仰られていましたが、
アニソンだとかロックだとかポップだとか、ジャンルなんて関係ないな・・・と本当に思います。
彼らはfhánaでしかない唯一無二の音楽を創っている、そういう風に思います。
今回のツアータイトルであり、3rdアルバムのタイトルでもあり、リード曲となっている楽曲『World Atlas』
アルバムリリース以来、音源として何度も聴いていたはずなのに今日ライブで初めて聴いて。
イントロが始まった瞬間から感じる多幸感にハッと気付きました。
(この曲に感じる心地良さ・多幸感は、小沢健二『ラブリー』を聴いた時に感じる心地良さ・多幸感と同じだ)と。
佐藤さんが大の小沢健二さん好きだというのは知っておりましたが・・・
曲の構成とかまったく違うのですが、テンポ感とかは近い感じはします。
いやはや、とんでもない曲ですよ・・・『World Atlas』は。
『ラブリー』が収録されているアルバム「LIFE」には奇しくも『ぼくらが旅に出る理由』という曲も収録されており、
“旅”というワードが繋がりを彷彿とさせるように思います。
さて、各メンバーのお話。
佐藤さんは・・・観ていた位置的に正直あまり観えませんでした(笑)
観えませんでしたが、バンド全体のサウンドをコントロールしている感じはヒシヒシと伝わってきました。
マエストロのように。
コーラスの声も綺麗で、towanaさんの歌声との対比が心地良かったです。
ギターを弾いている姿は立っていらっしやるので観えましたが、カッコよかったですね。
yuxkiさん・和賀さんはギターテクニックもですが、エフェクターの使い方が非常に巧いと感じました。
そこでそういう音を足して来るのか!そこは音を引いて来るんだ!と何度も思わされました。
kevinくんはとても楽しそうにしているのが印象的でした。
ハンドクラップを煽ったりしながらも、体を揺らしながらシーケンサーやMacを使って楽曲の演奏を真剣な表情でしている、そのギャップもまた観ていて印象深かったです。
towanaさん、華奢で小柄な体ながらどうしてあんな歌声が出るのか、本当に不思議でならない。
ブレることなく、安定感もあって。
歌いこなすのが難しそうな楽曲であっても凛とした表情で歌っていらして。
歌うために生まれてきたような人だなぁ、などと思います。
今日は本当に良いライブを観ることが出来ました。
次回のツアーがあれば、また観に行きたいですね。
fhánaが今後、どんな旅をしていくのか、その先で何を得て何を生み出すのか。
とても楽しみです。
そして、ツアーパンフレットも無事に買えましたので、じっくりと読んで3rdアルバム「World Atlas」の世界をより深く味わおうと思います。
SETLIST
01.わたしのための物語 ~My Uncompleted Story~ <ALBUM Ver.>
02.star chart
03.Rebuilt world
04.ムーンリバー
06.snow scene
07.ユーレカ
08.君の住む街
09.アネモネの花
10.現在地
11.Do you realize?
12.光舞う冬の日に
13.Worls Atlas
14.青空のラプソディ
15.divin intervention
16.Relief
17.calling
ENCORE
18.ワンダーステラ
19.it's a popular song