Hello, good bye, so long, and Hello!

好きなことを、気ままに、好き勝手に、綴る。

UNISON SQUARE GARDEN自主企画「fun time HOLIDAY 7」feat.LiSA

UNISON SQUARE GARDENは今年で結成15周年。
今年1年は大いに祝ってくれ、と田淵智也さんが語ったように…
B-side集アルバムやトリビュート・アルバムのリリース、B-side集の楽曲のみでのライブ・ツアーや大阪舞洲での15周年ライブなど、お祭り企画が盛りだくさん。
その企画の1つとして、今までも何度か開催されているUNISON SQUARE GARDEN自主企画「fun time HOLIDAY」を今年は名古屋で3Days開催。
Day1は5/13(月)に名古屋ダイヤモンドホールにて、彼らが敬愛して止まないイズミカワソラさんを迎えて行われた。
Day2はその翌日5/14(火)に名古屋センチュリーホールにて、斎藤宏介さんと高校の先輩後輩でもありコラボもしているSKY-HIさんを迎えて行われました。
そしてDay3は6/19(水)にZepp Nagoyaにて、田淵智也さんが何度も楽曲を提供しているロックシンガーLiSAさんを招いて行われました。
今回、LiSAを招いたDay3の公演を観に行かせて頂きました。
(以下、敬称略)

f:id:Zak_69:20190623222335j:plain

開演時間、会場内BGMが流れる中、静かにLiSAのバックバンドがステージに上がる。
各々にセッティングをして、オープニングジャム。
その最中にLiSAが登場。
オープニングジャムが終わるや否や、いきなりサビをアカペラで歌い出して始まったのは『Catch the Moment
この演出には客席のあちこちから驚きの歓声が上がっていた。
それに1曲目からこの選曲、否が応でも盛り上がる。
序盤から全力全開で飛ばしていくLiSA。
「こんばんは、LiSAです!楽しむ準備はいい?最高に楽しんで行きましょう、ピース!」
「今日はずっと一緒にやりたいと片想いのような気持ちで待っていた今日です。一緒に踊ってくれますか?」
そう言って始まったのは『say my nameの片想い』
LiSAが煽り、観客がそれに応え、一緒に振り付けを踊る。
パーティー感を盛り込んで作られた今楽曲に相応しい盛り上がりを繰り広げる会場内。
熱気に満ちた雰囲気のまま、LiSAのソロ・デビュー・ミニアルバム「Letters to U」より『妄想コントローラー』
田淵智也が初めて彼女に提供した楽曲だ。
ポップで煌びやかながらもロック・テイスト溢れる曲で、会場をさらに盛り上げていく。
ここまで来れば会場でライブを観ていたお客さんたちは気付いたことだろう。
今日のLiSAの選曲は全曲、田淵智也が提供した曲のみだということに。
楽曲のイントロが始まる度に、会場のあちらこちらか歓喜の声が上がる。
「あ、この曲やってくれるんだ!」「この曲、聴きたかった!」という想いが会場中に溢れていたように感じました。
懸命に頑張る全ての人たちへ向けられた応援歌『ジェットロケット』と失恋して強がっている女の子を描いたキュートでポップなナンバー『ツヨガリ・ファンファーレ』を歌い上げていく。
序盤から圧倒的な、超新星の爆発を垣間見るようなエネルギーに満ち溢れたライブ・パフォーマンスが繰り広げられ、ここで一旦MC。
「やっとユニゾン先輩のライブに!デビューしてから8年、この日を待っておりました!」と嬉しいという感情に満ち満ちた表情で話すLiSA。
「今なら(ユニゾン)先輩のファンも、LiSAちゃんのファンも一緒に楽しめると認めてもらった気がします!」と嬉々と語る。
「今日数えてみたんですけど、先輩(田淵)が書いてくれている曲が17曲あって。歌詞だけの曲が3曲あって、計20曲あるんですよ。先輩の曲だけでワンマンできるよね」とLiSAが言うと横でPABLOが煽り、「やって〜」という声が客席のあちこちから飛び、歓声が上がる。
「いやいや、君たち・・・いや失礼します。お前たち!斎藤さんがどれだけ凄いかわかるか?田淵先輩の曲がどれだけ大変かわかるか?それをね、ワンマンであんなにツアーやってる斎藤さんは素晴らしいのですよ!」と力説。
いやいや、あなたも斎藤さんに負けず劣らず十分凄いシンガーですよ?
「でもそんな斎藤さんと私、同じ誕生日なんですよ。だから考えたの。先輩は6月24日生まれの人に歌わせたいんだと思うの」と話すとPABLOが「6月24日生まれの人?」と客席に問いかけ、何人か手が上がると「曲書いてもらえるよ」と笑いを誘う。
「斎藤さんと誕生日が同じだと、毎日の運勢も一緒なわけよ。良い日も一緒で悪い日も一緒なわけです。共倒れです」
「でも今日はこれだけいっぱいお客さんがいれば、運勢良い人もいっぱいいると思うので。今日この日を楽しむのは君たちにかかってますよ?」
それに応えるように客席から声が上がる。
「じゃあ先輩の難しいやつやる?みなさん付いてくる準備はいいですか?」と始まったのは『赤い罠(who loves it?)』
ジャジーさとパンキッシュさが絡み合い、情念を感じさせる歌詞が特徴的な曲。
こうして改めてライブで聴いて、難しく複雑なこの曲を艶やかに歌いこなすLiSAの姿に、シンガーとしての実力の高さを思い知らさせました。
続けて『ROCK-mode’18』でコール&レスポンスを交えながらさらに盛り上げていく。
会場内の熱気は留まることを知らず、サビでは“たりら たりら”と至る所から合唱する声が聞こえてくる。
“さぁ次は、何の曲?”と熱くなっていく会場内を加速させるように『Rising Hope
パワフルでエッジの効いたロック・ナンバーに昂ぶられずにはいられない。
体を揺らし、叫び、拳を高く突き上げる。
天井知らずで盛り上がっていく中「今日は本当にありがとうございました!ラスト!」と『best day, best way』
力強く、前と駆け出していくポジティブなナンバーでシンガロングを巻き起す。
「今日は本当にありがとう!この後、日本一カッコいいバンドが出てくるんで最後まで楽しんでいってね」と前半戦、LiSAのライブは終演。
 
ステージ・セットの転換が行われ、暗転。
新録Ver.となったイズミカワソラ『絵の具』がオープニングSEとして流れ、UNISON SQUARE GARDENの面々がステージに姿を現す。
ピアノのイントロが流れ始め『harmonized finale
まるで星空のように綺麗なメロディにグッと引き込まれる。
斉藤宏介の歌声と相俟って、楽曲の流麗さが際立つ。
UNISON SQUARE GARDENです」と一言だけ言って『桜のあと(all quartets lead to the?)』
疾走感のあるエネルギッシュなナンバーで、会場内のボルテージを高めていく。
コーラスをシンガロングする人たちもあちこちにいる。
徐々にギアを上げていくかのように『fake town baby
ロックヒロインでもありアニソン・シンガーでもあるLiSAが対バン相手ということもあり、アニメ・タイアップ曲で畳み掛けてくる。
スピード感に溢れ、エッジの効いたロック・ナンバーに無性に楽しくなり、踊りまくる。
個人的なことですが、普段そんなこと言いそうに見えませんから、何度聴いても斉藤さんの口から“うるせえ 黙れ”って言葉が聴けるのは何だかニヤけてしまいます(笑)
続けて始まったのは『オリオンをなぞる
華やかさを感じさせる楽曲で、序盤からいちいち選曲の良さにテンションが上がる。
踊りながらもメロディの気持ち良さに身を委ね、思う存分に鳴らされる音を楽しむ。
ここでひと休止。
それぞれにチューニングを整え直し「今日はMCなし」と斎藤が一言だけ発して『BUSTER DICE MISERY』へ。
わざわざ言わなくてもいいのに「MCなし」と宣言してしまう所がまたカッコよかったですね。
所々でブレイクが混じる楽曲構成が堪らないなぁ、と感じながらも好き勝手に踊り狂う。
唸るようなベースとタイトなドラム、つんざくようなギターが響き渡り『MIDNIGHT JUNGLE』
相変わらず鈴木貴雄のドラムが凄まじい楽曲。
手数の多さもだけれど、音の差し引きが絶妙に巧い。
たっぷりと鈴木のドラムを堪能した後は『like coffeeのおまじない』
煌びやかなポップさに目眩がしそうになる。
終始ノリノリで踊らさせて頂きました。
一転、ミディアムなナンバー『シュプレヒコール〜世界が終わる前に〜』でじっくりと聴かせる。
斎藤の歌声と田淵のコーラスの混ざり具合が心地良く、すっと胸に響いてくる。
『23:25』で長めのイントロで、ぞれぞれが己の弾く楽器で魅せていく。
イントロの演奏でもそうだったのですが、間奏での演奏を観てその格好良さにつくづく「ああ、この人達はとことんロック・バンドなのだなぁ」と痛感しました。
続く『マイノリティ・リポート(darling, I love you)』『天国と地獄』でもロック・バンドの楽しさを、格好良さをこれでもか!と見せつけるようなパフォーマンス。
「ラスト!」と疾走感溢れる『Catch up, latency』でライブ本編は終了。
 
アンコール。
曲に入る前にMC。
「LiSAちゃんすごかったねぇ。彼女はアニソン界とロック界に壁があるとしたら、素手で殴ってるね。厳つかったです。なんか泣けました、彼女のライブ」と話す斎藤。
元々、LiSAは事務所の後輩であり、まだほとんど楽曲提供を田淵がしていなかった頃に縁があって提供し始めたことを話し、お互いに目指してる場所に到達し始め、それが合ってからしか対バンしちゃダメだなぁと思っていたことを語る。
LiSAがライブ中に「今日やっと認めてもらえた気がします」と話したことに触れ、とっくに認めていたこと、尊敬していること、今日対バンできたことを嬉しく思っていることを話す。
田淵智也という作曲者を世に知らしめたのは間違いなく俺とLiSAちゃんだなと思いました」と話すと、客席のあちこちから歓声が上がる。
隣では田淵が思わず吹き出し笑いをしていたのが印象的でした。
トリビュート・アルバムを出すことと、それに伴うライブを行うことを告知し、自主企画ライブを3本も名古屋で出来て楽しかったことを話し、トリビュート・アルバムに参加してもらったこともあり、何かプレゼントしたいなっと思ってLiSAに「聴きたい曲ありますか?」と聞いたらまさかの盛り上がらないバラード曲だったと語り「やってみよう」とアンコール1曲目は『未完成デイジー
真っ直ぐで素朴なラブソング、歌詞の一つ一つをじっくりと噛みしめるように聴き入る。
「ラスト!」とアンコール2曲目に始まったのは『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』
先ほどのバラードから一転して攻勢な曲で、会場の熱量を一気に高める。
思う存分に踊り、飛び跳ね、拳を突き上げる。
ふとステージ上手の袖にはLiSAの姿が。
動き回り、暴れまわる田淵が上手の方へ行き、LiSAと笑顔で頷き合っていたのは印象的でした。
斎藤も歌いながらふと一瞬そちらへ視線を向けたりしていて。
演者達が何よりも一番楽しんでいるんだなぁ、と感じました。
「バイバイ!」とアンコールも終えて、ライブは終演。
 
実に楽しいライブでした。
LiSAさんもUNISON SQUARE GARDENも互いに尊敬し合っていることがひしひしと伝わってくるステージだったと思います。
LiSAさんのライブを観るのは2度目ですが、本当にすごいシンガーだなぁと痛感しました。
歌いながらものすごいエネルギーを放っていて、あれだけ動き回って、体の芯にまで響いてくる歌声で。
こんなにもパワフルで、艶やかで、ポップさとキュートさを兼ね備えていて。
ロックヒロイン、という言葉が似合う人だと改めて思いました。
UNISON SQUARE GARDENのライブも相も変わらず楽しくて。
ロック・バンドの格好良さ・楽しさを何度も再確認させてくれる。
この日のライブでのステージは凄まじかったように思います。
そして気がつけば、ライブで歌われた曲が全て田淵智也さんが作った曲という田淵祭りでしたね。
いやぁ、本当に楽しいライブでした。
 
 
SETLIST
LiSA
01.Catch the Moment (作詞:LiSA、作曲:田淵智也、編曲:江口亮)
02.say my nameの片想い (作詞:LiSA・田淵智也、作曲:田淵智也、編曲:akkin)
03.妄想コントローラー (作詞:LiSA、作曲:田淵智也、編曲:涌井啓一・千葉直樹)
04.ジェットロケット (作詞・作曲:田淵智也、編曲:涌井啓一・千葉直樹)
05.ツヨガリ・ファンファーレ (作詞:LiSA、作曲:田淵智也、編曲:江口亮)
06.赤い罠(who loves it?) (作詞:LiSA・田淵智也、作曲:田淵智也、編曲:堀江昌太)
07.ROCK-mode’18 (作詞:LiSA・田淵智也、作曲:田淵智也、リアレンジ:PABLO a.k.a. WTF!?)
08.Rising Hope (作詞:LiSA・田淵智也、作曲:田淵智也、編曲:堀江昌太)
09.best day, best way (作詞・作曲:田淵智也、編曲:akkin)
 
(全作詞・作曲:田淵智也、編曲:UNISON SQUARE GARDEN)
02.桜のあと(all quartets lead to the?)
05.BUSTER DICE MISERY
06.MIDNIGHT JUNGLE
07.like coffeeのおまじない
08.シュプレヒコール〜世界が終わる前に〜
09.23:25
10.マイノリティ・リポート(darling, I love you)
11.天国と地獄
12.Catch up, latency
ENCORE
13.未完成デイジー
14.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
 

 

 

紅蓮華(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし)

紅蓮華(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし)