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“懐かしさを抱きしめて 知らない景色を走れ” 小松未可子「ハピこし!ライブ 2018 〜30 years 30 songs〜」

小松未可子「ハピこし!ライブ 2018 〜30 years 30 songs〜」を観に行って参りました。

「ハピこし!」とは?
声優、アーティストである小松未可子さんの誕生日である11月11日、その前後に生誕を祝うために行われるバースデー・ライブ・イベント。
2012年にアーティスト・デビューしてから毎年行われ、今年で7回目。
そして今年は30歳を迎えるという節目の年であり、サブ・タイトルにもあるように30歳に合わせて小松未可子さんにまつわる楽曲を30曲歌うことが事前にアナウンスされている。
30歳という節目に行われるアーティスト・小松未可子の集大成ライブ。
今までにリリースされてきた数々の楽曲の中から何が歌われるのか?
期待に胸を膨らませ、ライブの幕が開ける・・・

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暗転。
ステージ後ろにセットされたバック・スクリーンに、まだ赤子だった頃の小松未可子の写真が映し出され、同じ声優であり、友人でもある三上枝織によるナレーションが流れ出す。
「これは一人の少女がアーティストとして、30歳を迎えるための30篇の音楽の物語」だと。
その間にステージ上には今やお馴染みとなったバンド・メンバー、新井弘毅(Gt)、今井隼(Key)、鈴木浩之(Dr)、黒須克彦(Ba)が続々とステージに現れ、各々の楽器のセッティングをしていく。
最後に小松未可子がステージ中央に姿を現す。
バックスクリーンにはロウソクを模した数字で「1」と表示され、ここから曲数がカウントアップされていく。
静まり返った会場にイントロでストリングスが流れ出し、客席で歓喜の声が沸き起こる。
オープニングを飾るのはSky message
今日のライブそのものが彼女からのメッセージであることを暗に示すかのような選曲。
優美な凛としたサウンドの中に爽やかな小松の歌声が響き渡る。
「ハピこし!ライブ 2018〜30 years 30 songs〜へようこそ!小松未可子です!」
そう言って続いて始まったのは『Happy taleはランチの後で』
華やかなホーンセクションが鳴り響き、小気味の良いリズムに体が思わず揺れ出す。
コール&レスポンスもバッチリと決まり、会場内の熱量が一気に昂まる。
曲を終え、一瞬の静寂から畳み掛けるような怒涛のメドレーが始まった。
3曲目はRe:ing
始まった途端に会場のあちこちで歓声が上がる。
力強く、まっすぐに歌い上げていく小松の歌声に体の内側から熱くなる。
4曲目に始まったのは夏至の果実』
イントロが鳴り響いた瞬間、これまた会場中で感嘆の声が漏れ出る。
奇しくも同じこの会場で、この曲が歌われたことで3年前に行われた上坂すみれとのライブ・イベント「LIVE NEXUS 2015」を思い出した人達もいたことだろう。
ゆったりとしたリズムで始まった5曲目は『Baby DayZ』
不意に“もう一度夢見ることを恐れないで 今もあなたはシンデレラ”の歌詞が小松自身とリンクし、胸がつまる。
夢見ることを恐れず、もう一度歩み始めたからこそ、今ここにいる。
そんな彼女は生き生きとした顔で歌っていて、とても輝いている。
大きくハットのカウントが入り、6曲目に歌われ始めたのは『Sail away』
静と動が入り混じるカタルシスが心地の良い楽曲だが、メドレーということで今回は動の部分のみ。
それでもカタルシスの片鱗は残されており、いやが応にも熱くなり、拳を高く突き上げる。
そこから一転して、緩やかなピアノのイントロで奏でられ、7曲目は『虹の約束』
2014年に行われたアルバム「e’tuis」のツアー以来、4年ぶりに歌われたからなのか、歓喜の声をあげる人達もちらほら。
伸びやかに歌い上げていく小松の歌声に思わず動きを止め、じっくりと聴き入ってしまう。
8曲目に始まったのは『波乗りグライダー』
あまりにも意外な選曲に悲鳴のような、阿鼻叫喚にも似たような叫び声が会場中から聞こえてくる。
個人的にもまさかこの曲をライブで聴くことができるとは予想もしていなかった。
デジタル・サウンドをバンドで再現し、会場の熱気が急加速。
サビで多くの人達がタオルを回し、大いに盛り上がる。
“M・A・G・I・C・R・A・D・I・O”と歌い出し、始まった9曲目は『MAGIC RADIO』
出だしからコール&レスポンスの応酬。
腕で“O”のポーズをとり、飛び跳ねる人達もいる。
会場内の熱気は昂まるばかり。
小松が担当していたラジオ番組「リッスン?〜Live 4Life〜」月曜日のEDだったこともあり、この曲が好きな人が多いのが目に見えてわかる。
10曲目に始まったのは『純真エチュード
ハンドクラップが鳴り響き、小松も歌いながらサビでの振り付けもバッチリと決める。
ここまで実に8曲をメドレーで歌い上げ、続いて歌われ始めたのは『HEARTRAIL』
昨年にリリースされたアルバム「Blooming Maps」のリード曲であり、ここ最近のライブでは鉄板とも言える盛り上がりを見せる曲だ。
客席では各々に拳を振り上げ、飛び跳ねる。
ステージ上では小松と新井と黒須がわちゃわちゃと楽しそうにしている。
この楽曲が持つエネルギーは凄まじく、まだライブ前半だというのに一番盛り上がっているのではないか、と錯覚させるほどだ。
この曲はメドレーではなく、フルで歌唱され、ラスサビを“Go & Go"と力強く歌い上げて、ステージ上にいた小松含めメンバーが一旦ステージを下りる。
バックスクリーンには公園を散歩しながら、インタビューを受ける小松の姿が映し出される。
そして某番組で聴き馴染みのあるテーマソングが流れ出し、スクリーンに映し出された「小松大陸」のテロップに会場中で笑いが起こる。
三上枝織によるナレーションを交えながら、小松が何故、歌うことに惹かれていったのか?
幼少期の頃の小松を振り返る。
歌うことと音楽を聴くことが好きで、しかし人前に出ることは苦手で、弟にばかり歌を披露していたことを語る。
そしてそれが母親の目に留まり、オーデションを受けるようになるきっかけとなった、と。
幼い少女が歌手に憧れる、それは極当たり前の夢。
再びステージにはメンバーが現れ、奏でられ始めたのはMaybe the next waltzのアコースティックVer.だ。
ハピこし!大阪でも披露されたアコースティックをここでも披露していく。
ワルツであり、元々ジャズ・テイストも盛り込まれた楽曲だけあって、実にアコースティックが似合う。
誰もがファルセットを多用した小松の歌声に聴き惚れている。
続けて、新井によるアコースティック・ギターでのイントロが始まり、歌われ出したのは『エメラルドの丘を越えて
彼女自身が作詞作曲を手がけ、自分が歩んできた道のりを比喩的表現で綴られたこの楽曲。
今この場で歌うのに実に相応しい、そう思わされる。
アコースティックVer.で緩やかながらも、歌声には1本の芯が通ったように強く、伸びやか。
その歌声が会場中に浸透していき、ただ彼女の歌声に耳を傾け、じっくりと聴き入る。
「ありがとうございます」と歌い終えると軽めのMC。
ここからはちょっと懐かしい曲を、とメドレー形式で『おすしのうた』『Latimer road』『終わらないメロディーを歌いだしました。』が歌われる。
『おすしのうた』は可愛らしくも抜けの良い高音の歌声が心地良く、『Latimer road』は爽やかな歌声と温かな音色に耳を傾け、『終わらないメロディーを歌いだしました。』は重厚感のあるサウンドの中で凛とした歌声に、ただただ心を奪われ聴き入ってしまう。
続けてメドレー形式のまま『Pina colada & Caipirinha』『Romantic noice』を軽やかに、楽しそうに歌い上げていく。
どこかでエキゾチックな雰囲気が漂う『Pina colada & Caipirinha』から
ジャズ・テイストが盛り込まれた『Romantic noice』への繋ぎ方はとても鮮やかで。
『Romantic noice』では“トゥルリラッタラッタラ”のスキャットによるコール&レスポンスも綺麗に決まっていた。
メドレーを終えて、続けてピアノのイントロが鳴り『M/MASTER』が歌われ始める。
ハンドクラップが響き渡り、穏やかなメロディと小松の歌声に心が緩む。
再び小松含めメンバーが一旦ステージを下り、バックスクリーンには戸越銀座を散策しながらインタビューに答える小松の姿が映し出される。
17歳で上京してから大学に入るまで、彼女が過ごした街が戸越銀座。
彼女がよく行ったというカラオケやリサイクルショップの話をしながら、戸越銀座で過ごしてい頃を振り返る。
15歳の頃、オーディションをきっかけにアイドルとしてデビューを果たした彼女は、17歳の時に上京。
しかし19歳の時に、自分の将来を見つめ直すためにその歩みを一度止める。
歩みを止めた際に地元に帰る、ということ選択肢は考えず、大学を卒業するまでに何かを見つけなくては、と思いつつ友人たちに勧められ、再び夢に向かって歩むことを決める。
ステージに再びメンバーが戻り、厳かに始まった曲は『冷たい部屋、一人』
どこか艶っぽく、凛と澄んだ歌声が静まり返った会場内に響き渡る。
バンド・メンバーの演奏もアコースティック編成のままで、音像がとても凛々しい。
曲中に鳴り響く鈴もしっかりと鈴木の手によって鳴らされ、それが楽曲の輪郭をさらに明確にする。
聴こえてくる音と歌声に飲み込まれ、身体中に鳥肌が立ち、ただじっと聴き入ることしかできない。
圧倒され聴き入ることしかできずにいた中で、バンド・メンバーが本来の楽器に持ち替えて、続けて始まったのが重量感のあるロック・ナンバー群青サバイバル
イントロのストリングスが流れ始めた瞬間から、全身が震えた。
前曲とガラリと雰囲気が変わり、一瞬にして熱気が昂まる。
低音と高音を自在に操り、歌いこなす小松の姿は勇ましく、体が熱くなる。
圧倒するような歌声とバンド・サウンドに全身が痺れた。
曲を終えるとバンド・メンバーだけがステージを下り、小松だけがステージに残る。
三上によるのナレーションが流れ始め、20歳の時に声優として活動を開始した小松が、21歳の時に運命の出逢いを果たす、と。
「私、三上枝織との出会いである。お互いを親友と認め合い、以来全てを共にする仲となる」
ナレーションに小松が戸惑っていると「みかこし〜!」と三上本人がステージへと姿を現し、客席が大いに沸き立つ。
小松と三上が出逢ってから「もうすぐ10周年だね」と三上が話しつつ、二人が出逢うきっかけとなった話へ。
かつて文化放送 超A&Gにて月曜日〜金曜日に放送され、共にパーソナリティを務めた「NEXT GENERATION Lady Go!!」
せっかく小松と三上の出逢いの話をしてくれたから一緒に歌おうか、と鳴り響き始めたのはパーソナリティ全員で歌っていた番組のテーマソング『Open Tuning』
この演出には歓喜の声が会場中から湧き起こった。
当時を思い出し、涙する人の姿も。
それだけ「Lady Go!!」という番組が凄かったことと、小松の経歴の中で大きいことなのだと改めて思い知らされる。
当時と同じように振り付けも交えながら、キュートに2人で歌い上げていく。
歌い終えてから、この曲を歌うのは「Lady Go!!」卒業イベント以来と話し、振り付けもしたいね、と当時のリハ動画も掘り返してきたと語る。
番組が終わってからも、Lady5人で誰かしらの誕生日に集まってお祝いしていることもあり、また小松のもみんなで集まってお祝いすることも話をする。
小松にとって、自分を振り返るにあたって外せない「Lady Go!!」
代表して三上に来て貰ったことを話し、盛大な拍手が巻き起こる中、三上はステージを下りていった。
バンド・メンバーも再びステージに上がり、柔らかなピアノのイントロから始まった曲は『また、はじまりの地図』
気丈で清らかな歌声で、先ほどまでとの空気感を一変させる。
続いて始まったのは『だから返事はいらない』
清涼感のある歌声とバンド・サウンドのシンフォニーに体も心も揺れる。
この曲はライブで聴く度に表情を変えるのが本当に面白い。
三度メンバーがステージを下り、バックスクリーンに映像が映し出される。
声優として活動し始めた頃、歌に関しては諦めていた、と語る小松。
しかし「モーレツ宇宙海賊」という作品で、プロデューサーから「歌ってみませんか?」と声がかかったという。
そこからアーティスト・デビュー、となるわけだが「歌を唄いたい」と思っていたのに小松の中で歌に対するビジョンがなかった、ということに気付かされたと話す。
回り道をしながらも結果的に自分のやりたいことをやれている、憧れの人にも会えて「叶えたかったことは叶えている」と話をし、小松自身が大切に想っていること「愛・運・縁、そして恩」について語る。
色んな人に活かされているなぁ、と話したところで映像は途切れ、ステージにはメンバーがすでにセッティングし終えている。
静かにイントロが始まり、会場にいた誰もが歓声をあげた。
『Black Holy』だ。
小松にとって、アーティストとして最初にリリースされたデビュー曲。
力強く、揺らぐことなく、まっすぐに響く歌声。
まるで果てなき夢を目指し、海を航海する船のように。
私はかつて、この曲をライブで歌うのを二度ほど目にしているが、その時とは比べ物にならないぐらい、凄まじく、その歌声に心を激しく揺さぶられる。
ただただ圧倒され、全身に鳥肌が立つ。
ふと目頭が熱くなり、涙がこぼれ落ちそうになる。
彼女の歌声に感極まり、感情が昂まり過ぎて、掻き乱され、コントロールができなかった。
そのまま間を空けることなく続けられた曲は『Restart signal』
壮大なサウンドと情感豊かな小松の歌声にさらに追い討ちをかけられる。
“懐かしさを抱きしめて 知らない景色を走れ / 別れのあと 出会いがある / そう思えるRestar signal”の歌詞が唐突に今まさに目の前で歌っている小松自身とリンクする。
小松自身にとっての「始まり」の曲から「再出発」への曲の繋げ方に身震いするほどの感動を覚える。
感動をしながらも、そんなにゆっくりと感動を味あわせてくれる隙も与えることなく、間髪入れずにtowana(fhána)のコーラスが同期で流れ出し、歌われ始めたのは『My sky Red sky』
小松が左右のお立ち台に立つ時の唄い方やパフォーマンスが、まるで反対側にtowanaがいるかのような錯覚に陥らせる。
小松の歌声とバンドのサウンド、そしてtowanaのコーラスが入り混じった時の高揚感は本当に素晴らしい。
「東京!恵比寿!ハピコしラ〜イブ!」と小松が叫び、続いて始まったのは『お願いフューチャー』
最大瞬間風速が吹き荒れているような激しい勢いの楽曲に、会場の熱気は最高潮に。
続けて「Can you catch me?」と『Catch me if you JAZZ』でさらに会場を揺らしていく。
体が横に揺れ、自然と踊りだす。
小松も実に楽しそうに横揺れしながら歌っている。
その姿にこちらまで楽しくなってくる。
そして、ついに30曲目。
最後はもちろん、この曲しかない。
小松未可子、30歳になりました!」と始まったのは彼女のためのバースデー・ソング『エルジェンルナンバー』
会場中の誰もが全力で彼女の誕生日を祝うために、各々が手を振り上げて、叫び、飛び跳ねる。
盛大なシンガロングを巻き起こし、ステージ上にいる小松もバンド・メンバーに楽しそうにしている。
その楽しさが伝播して、会場中に拡がっていく。
曲の最後「みんなの大きな声を聞かせて!」と小松の呼びかけにあちこちから「Happy Birthday!」の掛け声が飛ぶ。
「ありがとう!」と小松もとても嬉しそうな笑顔を浮かべている。
「ありがとうございました!」とライブ本編終了。
 
アンコール。
小松のファンにとってお馴染みとなっている「み・か・こ・し」のコールと手拍子が響き渡り「アンコールありがとうございます」と再びステージに小松とバンド・メンバーが現れる。
ステージに戻ってきて、30曲歌い切り、今日のライブで久しぶりに歌った曲の数々を振り返っていく。
その最中、昨年のハピこしでも触れた結婚の話題に。
昨年は兄が結婚し、今年は妹みたいな従姉妹が結婚した、と。
しかも結婚式で『Baby DayZ』を使ってくれたことを嬉しそうに話す。
会場のお客さんに「これから結婚式をする人〜?」と呼びかけ、手をあげたお客さんに「よかったら使って下さい」と言う場面も。
さらに振り返り、どれも本当はフルコーラスで歌いたかったと語りつつ、どうにか30曲歌い切ったことを宣言。
すると三上の声が突然聞こえてきて、ピアノでバースデー・ソングが流れ出す。
再び三上がステージに現れ、ケーキが運び込まれ、火のついたロウソクを小松が吹き消す。
「今どんな気持ちですか?」と三上に問われ「やっと誕生日を迎えたなって感じがします」と話し、客席から歓声が飛ぶ。
三上から「これからみかこ市民をどう導いていくのか?」と30歳の抱負を問われ「市から県になることを誓います」という変な宣誓をし笑いと歓声を巻き起こす。
「せっかくだから・・・」とステージ上から記念撮影をし、ケーキとともに三上がステージを下りていく。
「ここでお知らせを」と2年ぶりの開催となる「Humming Maps Vol.3」の開催が告知される。
対バン相手は初の男性、豊永利行
この告知に会場が大きく沸き立つ。
そして、散々告知してきた現在放送中のTVアニメ「爆釣バーハンター」のED曲「友情ZABOOOON!」について、翌日11/26に配信限定でリリースされることが発表される。
「リリースされることだし、歌っちゃおうかな」とアンコール1曲目は初披露となる新曲『友情ZABOOOON!!』
キッズアニメ向けっぽくもありながらも、大人も楽しめるようなギミック満載。
楽曲に合わせて自然と体が揺れ動く。
曲を終えて、バンドのジャム・セッションが始まり「ここでバンド・メンバーを紹介したいと思います」とメンバー紹介。
鈴木、黒須、今井、新井の順に紹介し「ボーカルは小松未可子です」と叫んだ後、なおもジャム・セッションが続く。
そこへ初めっからベースを暴れ弾きながら田淵智也(from Q-MHz&UNISON SQUAIR GARDEN)が参戦。
「最後はこのメンバーでお送りましす!」と始まったのは『Imagine day,Imagine life!』
会場内のボルテージは最高潮に達し、熱狂の渦を巻き起こす。
ステージ上では黒須・田淵・新井・小松が並び、わちゃわちゃと今この瞬間を楽しんでいる。
感謝や希望が込められているような歌声は強く、まっすぐに、胸に突き刺さってくる。
眩いばかりの照明に照らされ、楽しそうに歌う小松の姿は誰よりも美しく、輝いていた。
「たくさんの皆さんの愛で、ハピこしライブ開催することができました。本日は本当にありがとうございました!」と全員がステージを去った後、バックスクリーンにはエンドロールが流れ出す。
「エルジェルナンバー」をBGMにし、フォトアルバムに収められ自身の幼少期から今に繋がる写真を見返す小松が映し出される。
その横ではハピこしに関わった人達の名前がクレジットされる。
そして最後に、先ほど記念撮影で撮れられた写真が映し出され、大円団を迎えライブは幕を閉じた。
 
SETLIST
02.Happy taleはランチの後で
MEDLEY
04.夏至の果実
05.Baby DayZ
06.Sail away
07.虹の約束
08.波乗りグライダー
09.MAGIC RADIO
MEDLEY Fin.
11.HEARTRAIL
ACOUSTIC SET.
13.エメラルドの丘を越えて
ACOUSTIC MEDLEY
14.おすしのうた
15.Latimer road
16.終わらないメロディーを歌いだしました。
17.Pina colada & Caipirinha
18.Romantic noise
ACOUSTIC MEDLEY Fin.
19.M/MASTER
20.冷たい部屋、一人
ACOUSTIC SET Fin.
22.Open Tuning
23.また、はじまりの地図
24.だから返事はいらない
25.Black Holy
26.Restart signal
27.My sky Red sky
28.お願いフューチャー
29.Catch me if you JAZZ
30.エンジェルナンバー
ENCORE
31.友情ZABOOOON!!
32.Imagine day,Imagine life!

「ハピこし!ライブ2018 〜30 years, 30 songs〜」終わりました!!みんなたくさんのハッピーバースデーをありがとう!!!最高に楽しいライブ納めでした!思い出がギュっと詰まった楽曲30曲+2曲!やりきったぞー!!スペシャルゲストには、みかしーと!そして田淵さん!凄いスペシャルでした! pic.twitter.com/MPeJRd1pHV

小松未可子 公式 (@mikakokomatsu) November 25, 2018

今日の思い出(๑′ᴗ‵๑) #ハピこし2018 pic.twitter.com/ASvzGCmNVM

小松未可子 公式 (@mikakokomatsu) November 25, 2018

小松さんの誕生日を祝う会
難曲30曲(実質32曲)
めちゃ弾いたーーくたくた。

最後は友人の田淵くんも乱入。
彼ときゃっきゃっし過ぎて
お客様を置いてけぼりにしがちだったような、、、
ステージに夢中になって、完。

お疲れ様でした!!!
小松さんハピバ!!!#小松未可子 #ハピこし2018 pic.twitter.com/Jg8Dvyli0T

— 新井弘毅 (@arai_Dalmatian) November 26, 2018

小松未可子さんハピこし終了!ありがとうございました。写真を拝借しつつ。改めて、お誕生日おめでとうございます!ようこそ30's(笑) pic.twitter.com/at1TLxYKTI

— 今井隼 (@jun_imai) November 25, 2018

みかこしを東京で祝う #ハピこし2018 ライブ後記念撮影は自分だけ空気椅子状態を告白の朝ですおはようございます。 https://t.co/1vin7w7Hkk

— [AKI HATA] 畑亜貴 (@akihata_jp) November 26, 2018

 
以下、個人的感想録。
個人的には2015年から数えて4回目となるハピこし!ライブ。
30歳という節目、アーティスト・小松未可子としての集大成。
今までで一番楽しかった、と言えるハピこし!ライブだったと思います。
セットリスト、選曲がとても秀逸で。
前半はスタチャ楽曲を中心に、後半はトイズ楽曲を、とまさに過去から現在へ、そして未来へと繋がる内容だったと思います。
Sky message』から『HEARTRAIL』までの11曲は本当に凄まじく。
周りでは本当に阿鼻叫喚状態で、イントロの度に叫んでる人達がちらほら。
それだけ久しぶりに聴けた曲も多かったですしね。
最初の『Sky message』には、このライブ自体が彼女自身からのメッセージなんだ、と感じながらも聴いておりました。
『Baby DayZ』『虹の約束』『波乗りグライダー』の辺は個人的にも聴けてとても嬉しかったです。
誰が予想したでしょうか?『波乗りグライダー』をやるなんて(笑)
でも何気に昨年のハピこしでフラグは立っていたのかなぁ、なんて思います。
(昨年のハピこしでTWO-MIXをカバー、デジタル・サウンドもバンドでできることを証明している)
『冷たい部屋、一人』はライブで聴くのはもちろん初めてで。
小松さんの歌声がとても儚く憂いを帯びていて。
その歌声が体の隅々に沁み込むように入ってきて、ただただ聴き惚れることしかできませんでした。
ちょっと、ここ最近のライブの中でもなかなかお目にすることがないレベルで凄かったと思います。
群青サバイバル』は個人的にはあまり好きな曲ではなかったのですが・・・
(ちょっと曲と歌唱が合ってないなぁ、と感じていたもので)
見事に化けましたね。
あまりの化けっぷりに度肝を抜かれました。
小松さん自身の成長もありますが、このバンドで鳴らすサウンドの凄まじさ。
その2つが重なって、本当に素晴らしかったです。
アーティスト・小松未可子を築いてきた楽曲たちへの愛を感じながらも、支えてくれるファンの人達への感謝も感じられる。
歌われる1曲1曲に、楽しさや嬉しさ、懐かしさや愛おしさ、感謝の気持ちなど小松さんの想いがたくさん込められているなぁとひしひしと感じながら聴いておりました。
 
さて、問題はここからです。
『Black Holy』からの『Restart signal』の曲順の流れ。
この流れが意味するものは何なのか?
この流れをネガティブ・悲観的に捉えている人がちらほらいるようで。
スタチャ楽曲との決別だとか、もう歌わないんだろうなぁ、とか。
どう捉えるかは個人の自由ですが、個人的にはそうではない、と思っております。
まず、今回のハピこし!ですが、裏テーマとして「覚醒と解放」があったように感じております。
「覚醒」は今の小松さんでスタチャ楽曲を歌うとどうなるのか?という部分ですね。
「解放」はスタチャ楽曲の呪縛から、という意味合いです。
トイズに移籍してから極端に歌うことが減ったスタチャ楽曲。
あまりにも歌うことが少なくなっていたので、観客側の楽曲群に対する期待や想いが時間が経てば経つほど、意味合いを重くしていった。
特に『Black Holy』は小松さんの代表曲と言えるほどの存在感があり、アーティスト・小松未可子の象徴ともいえるほどの曲で。
この曲に対する観客側のそれぞれの想いがあまりに強く、それはまるで呪縛のようなものに思えていました。
そういった縛り、枷みたいなものを一気に払拭し解放するという狙いがあったのではないか、と勝手に推察しております。
『Black Holy』を歌っている時の小松さんの姿に、そういった呪縛のようなものでさえも乗り越えていく、解き放たれ覚醒していくようなイメージを感じました。
だからこそ余計に凄まじさを感じ、終わってから自然と涙がこぼれ落ちてしまっていました。
そこからの『Restart signal』
“懐かしさを抱きしめて 知らない景色を走れ / 別れのあと 出会いがある / そう思えるRestar signal”という歌詞。
これをスタチャ楽曲との決別、と捉えている人がいるようで。
私は少なくとも決別、というよりはただ単に移籍し再出発をしたことを象徴するようにこの流れに作っただけだと思っています。
最初はちょっと考えましたけどね。
しかしですね、小松さんという人のことを考えるとそうではないって思ったのです。
彼女はそんな簡単に過去を切り捨てるような人だったか?
例えレーベルからそう突きつけられたからと言って簡単に「Yes」と答えて受け入れてしまうような人だったか?
今まで一緒に歩んできた楽曲達を、いろんな思い出を重ねてきた楽曲達を、あっさりと手放してしまうような人だったか?
違う、そうじゃない。
彼女は誰よりもスタチャ時代の楽曲を大切に想っている。
じゃなかったら今回のハピこし!でスタチャ楽曲は全部メドレーになっててもおかしくないと思うのです。
逆にね、解放されたことにより今後はスタチャ楽曲を歌うことが増えるのではないか?とも思っていたりします。
まぁ、単なる私の推察にしか過ぎませんけどね。
それでも悲観的に捉えるというのであれば、それは個人の自由です。
けれど、もう少し彼女を、小松未可子を信じてもいいのではないでしょうか?
自分で道を選んで、アーティストとしてさらに先へと進もうとしている。
過去と現在と未来を繋いでまだ見ぬその先へと。
そんな彼女を私は信じている。
自分のやりたいようにやってくれればいい、楽しめるようにやってくれたらいい。
そう思います。
 
さて、今回後ろの方PA席前で観ていたのであまりバンド・メンバーの皆さんの姿を追うことはできなかったのですが。
やはりこのメンバーでやることはとても心強いなぁと感じております。
サウンドの安定感と厚みは本当に素晴らしいなぁと。
今後もこのままでいて頂けると嬉しいところです。
 
本当に、とても楽しそうに・嬉しそうに歌う小松さんを観ているだけで幸せな気持ちになれるライブだったなぁ。
素敵な笑顔を浮かべ、輝いていて、眩くて。
今回のハピこし!で一区切りついた感じですが・・・
まだまだこれから、ですね。
どこへ向かっていくのか?
どこへ辿り着いていくのか?
自由な世界で遊ぶ、そんな彼女をこれからも観続けたいと思います。

小松未可子「友情ZABOOOON!! - Single」 https://t.co/0H5bp0rhS3

小松未可子 公式 (@mikakokomatsu) November 25, 2018