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声優・アーティスト、内田真礼について考える。

声優・アーティスト、内田真礼
今や押しも押されぬ人気声優、と言っても過言ではない彼女。
声優としての活躍もさることながら、彼女の音楽活動は側から見ていて実に面白いと思います。
個人的には特に熱烈なファン、というわけではないのですが、声優さんの中で好きなシンガーの1人ではあります。
彼女の音楽活動に魅力を感じるのは何故なのだろうか?
そんな彼女の音楽活動について考えてみようかと思います。
PENKI(BD付限定盤)(CD+BD+PHOTOBOOK)

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Magic Hour【BD付限定盤】(CD+BD+PHOTOBOOK)

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 2014年4月にアーティスト活動を開始し、2018年11月現在、アルバム2枚、ミニ・アルバム1枚、シングル8枚、ライブDVD/BDを3枚、リリースしています。

約4年半の活動歴の中で、コンスタントにリリースを重ねていますね。
セールス面でも良い数字を出している印象です。
ライブ面ではガッツリしたワンマン公演は4度ほどですが、リリース・イベントもコンスタントに行っていますね。
アニサマやアニマックス等のライブ・イベントにも頻繁に出演されていらっしゃいます。
こうして見ると、音楽活動においても露出が多いことがはっきりと分かります。
おのずと知名度・認知度が高くなるのも頷けます。
 
さて、彼女自身について考えていきましょう。
まずルックス面において、とてもキュート、愛くるしく可愛らしい人だと思います。
声質も可愛らしく、アイドル性のある人ですね。
歌は上手い、と思いますが飛び抜けて上手い、というわけでもなく。
しかし、表現力の幅は広く、歌声の抜けが心地良いと思います。
ラジオ等で受ける印象としては喜怒哀楽の感情の表現がはっきりとしていて、好感の持てる性格をしているように思います。
明るくて笑った顔がとてもチャーミングで、あざとさを感じさせつつも嫌味がない。
なるほど、彼女にのめり込む人が多くいるのも納得です。
確かに可愛らしいし、個人的にも悪い印象は一切持っていません。
あざといなぁとは思うことはありますが、わざとそう演じているようにも思えます。
 
音楽活動面に焦点を絞っていきましょう。
2014年4月に1stシングル「創傷イノセンス」をリリースし、彼女の音楽活動は始まったわけですが・・・
最初の頃はどこか歌声に固さを感じていました。
彼女自身がどのようにアーティスト活動を行なっていけばいいのか、模索していたからかもしれませんが。


内田真礼デビューシングル「創傷イノセンス」ミュージックビデオ

(↑1stシングルだけあってどこか固い印象を受けますが、良い曲です)

(↑アップテンポな曲ながら、とても聴き心地が良い曲ですね)
 
その最中でリリースされた1stアルバム「PENKI」は色合いがとても豊かで、楽曲の幅も広く、ともすれば散らかりっ放しのようにも思えてしまいますが、傑作と言って差し支えはないかと思います。
この1stアルバムのリリースに伴う1stライブを行ったことを契機に、彼女の軸が定まっていったように思います。
 
一番それを感じさせたのがミニ・アルバム「Drive-in Theater」のリリースでしょうか。
彼女自身が好きなものをモチーフとして作られた楽曲たちと実に伸び伸びとした歌声。
固さがほぐれ始め、彼女の中でどういう風に音楽活動を行っていくのか道筋が見え始めたように感じました。
そこからの「+INTERSECT+」「c.o.s.m.o.s」「aventure bleu」のシングル三部作の展開はとても鮮やかでしたね。
このリリースの度に内田真礼さんの新しい扉を開いて、まだ誰も見たことがなかった面を引き出し、彼女自身の魅力を高めたように思います。
これは個人的な印象の話になりますが、彼女はリリースを重ねる度に一瞬立ち止まり、ファンの方を振り返り、ちゃんと付いてきてる?今度はこっちに行くよ?と確認してくれているように思います。
それはインタビュー等で垣間見る彼女の「私についてきて」「私をもっと見て」「私のことを一番好きでいて」という欲求の表れのように思います。
欲求、というと悪い印象のように聞こえますが彼女が内包するアイドル性がそうさせるのだと思います。
彼女が理想とする女の子像を目指して、その成長過程を臆することなく見せて、その引力に惹かれていく。
そうして彼女の輪が拡っていっているように思います。


内田真礼5thシングル「+INTERSECT+」MV short ver.

(↑MVが内田真礼さんによる告白成功Ver.と失敗Ver.があって、どちらも可愛くて悶絶します)


内田真礼6thシングル「c.o.s.m.o.s」MV short ver.

(↑EDMに振り切ったクラムボン・ミトさんによる編曲に度肝抜かされました)


内田真礼 7th single「aventure bleu」MV short ver.

(↑スウェディッシュ・ポップでめっちゃ爽やか且つ可愛い。こういう曲も似合いますね)

 

拡がっていく中で、2ndアルバム「Magic Hour」がリリースされ、これまで築いてきたものが一気に花開いたアルバムだと思います。
これまた彩り鮮やかな内容で、前半・中盤・後半ではっきりと分かれており、通して聴く度に印象が異なる、不思議な魅力に溢れたアルバムになっていますね。
「今までとこれから」を詰め込んだとインタビュー等で語られていましたが、曲順がそれを感じさせ、見事だなぁと感嘆しました。


内田真礼「セツナ Ring a Bell」MV short ver.(2nd album『Magic Hour』収録)

(↑アルバム中盤のキー曲。何度聴いても胸をぎゅっと締め付ける感覚に襲われます)


内田真礼「Agitato」試聴ver.(2nd album『Magic Hour』収録)


内田真礼「ロマンティックダンサー」試聴ver.(2nd album『Magic Hour』収録)

(↑こういうダンス・ナンバーもちゃんと歌いこなしているのもポイント高いですね)


内田真礼「magic hour」試聴ver.(2nd album『Magic Hour』収録)

(↑アルバム・タイトル曲。独白のような歌い方がグッときます)


内田真礼「take you take me BANDWAGON」試聴ver.(2nd album『Magic Hour』収録)


内田真礼「Step to Next Star!!」試聴ver.(2nd album『Magic Hour』収録)

 
そしてこのアルバムのリリース・ツアーを経て、新たな一歩となる8thシングル「youthful beautiful」が先日リリースされましたね。
疾走感と清涼感に満ちた、とても素敵なシングルになってます。
恐らくこれからの内田真礼さんの金字塔となる楽曲だと思います。
表題曲「youthful beautiful」とカップリング曲「君のヒロインでいるために」が全く異なるタイプの楽曲なのもとても面白いです。
 
楽曲やリリースについて考えてきましたが、ライブはどうでしょうか?
残念ながら、私は彼女のワンマン・ライブを観たことはありません。
ライブ映像で観たことがある程度だったのですが、今年ようやくイベントとはいえ「リスアニ!LIVE」と「musicる」のライブ・イベントで歌う姿を拝見することができました。
内田さんは実に楽しそうに歌い、お客さんたちもそれに応えていて、またそれをとても嬉しそうに内田さんが観ているというのがとても印象的でした。
楽しい、という気持ちがステージ上から目一杯に溢れ出ていて。
振り付けや仕草も可愛らしくて。
実に愛らしく、観ている側もとても楽しめて温かな気持ちになれるパフォーマンスでした。
 
こうして彼女の音楽活動について考えてきましたが、彼女の音楽活動において欠かせず最も重要なキーパーソンと言える人がいますね。
プロデューサー冨田明宏さんの存在。
音楽ライターであり、音楽雑誌「リスアニ!」の企画立案者でもある冨田さん。
プレイヤーやソングライターではありませんが、プロデューサーとしての冨田さんの存在は非常に大きいと思います。
内田さんと打ち合わせをして、彼女の今の気持ちややりたいことをうまく汲み取り、それをコンポーザーに伝えて楽曲に落とし込む。
プロデューサーとしてシンガーとコンポーザーとの橋渡しの采配が実に見事で。
冨田さんがいるからこそ、今のアーティスト・内田真礼像があるとも言えますね。
冨田さんのプロデュースを見ていて、どこかのインタビューで読んだ記憶があるのですが、自身でもプロデューサーを何度も経験されているASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文さんが「プロデューサーというのは相手がやりたいと思っていることの道筋を整えてあげること」と語っていたことを思い出しました。
 
さてさて、個人的に内田真礼さんの音楽活動について考えてきましたが。
非常に魅力に溢れた活動をしていらっしゃるなぁと思います。
「youthful beautiful」をリリースし、2019年1月1日には自身初の日本武道館公演も控え、そこから先、どんな活動をしていくのか。
これからもひっそりと彼女の活動を見守っていこうかと思います。
できれば、ワンマン・ライブにもいつか行ってみたいものですね。