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2017.08.12 小松未可子 TOUR 2017 “Blooming Maps” in 恵比寿LIQUIDROOM

(過去記事の転載です)
7/22東京渋谷O-EAST公演を皮切りに始まった今回のツアー。
7/29名古屋SPADEBOX、8/6大阪Music Club JANUS公演を経て、遂にファイナルとなる8/12東京恵比寿LIQUIDROOM公演を迎えた。

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開演時間直前。このツアー中、お馴染みとなっている小松未可子自身による公演中の注意事項アナウンスが流れ、しばらくすると暗転。

このツアーを共に過ごしてきたバンドメンバー、黒須克彦 (Ba、バンマス)、新井弘毅(Gt)、鈴木裕之(Dr)、今井準(Key)が姿を現し、その後に小松もステージへ。

ピアノの柔らかなイントロが奏でられ始め、今回のツアータイトルでもあるアルバム『Blooming Maps』のオープニングを飾る「また、はじまりの地図」からライブが幕をあげた。

続いてアルバムの曲順通りに「Imagine day, Imagine life!」のイントロが奏でられると、会場のボルテージは急上昇。

その勢いのまま名刺代わりにと「エルジェルナンバー」が放たれ、シンガロングを巻き起こす。

一気に3曲を放つと「改めまして、小松未可子です!今日でツアーファイナル!最後まで楽しんでいってください!」と短めのMCを挟み、前曲のスカ曲調繋がりで「Infinity Sky」で会場全体を揺らす。

続いてポップでありながらもロックチューンなナンバー「純真エチュード」でさらに会場を盛り上げる。

ここから一旦クールダウンとばかりに、しっとり聴かせるミドルテンポなナンバーが続く。

「ランダムメトロノーム」で緩やかなビート感に身を委ねながら、包まれるような小松の柔らかな歌声に耳を傾ける。

続いて、ツアーを経る毎にスケールアップしていったように思う「硝子の地球儀」が歌われ始める。

この曲はツアーを通しての成長・進化を一番強く感じさせられた。

強弱・抑揚の付け方、ブレスの仕方、感情や想いの乗せ方、様々な要素が巧く絡み合い、小松自身の歌い方が1つ上のステージへと進んだことを感じさせられる。

小松の歌声に意識が飲み込まれ、歌う彼女の姿から目を離すことが出来ず、リズムを取ることすら忘れ、微動だにせずに、ただただ聴き入ってしまう。

そこから「ふれてよ」へと繋げられ、一気に感情が引き込まれる。

「ランダムメトロノーム」「硝子の地球儀」「ふれてよ」

この3曲の流れがツアーの各公演で披露され続けたのだが、公演を重ねるごとに楽曲が育て上げられるとともに、小松自身の成長も如実に感じられ、特に最終であるこの恵比寿公演がもっとも素晴らしかった。

「新曲やっていいですか?」と先日リリースされたシングル『Maybe the next waltz』のカップリングから「Tornado voice」が披露される。

ゴリゴリのロック・チューンにクールダウンしたはずの会場の熱気は再び上昇。小松自身だけでなく、バンドメンバーもこの曲を早く披露したかったのか、歌にも演奏にも力がこもり、熱量が異様に高かった。

高まった熱量そのままに「short hair EGOIST」でさらに加速する。

続いて披露されたのは「だから返事はいらない」

アルバム・リリース時に雑誌のインタビュー等で、小松はこれから始まるツアーのことを“旅”と例え、“旅”というキーワードが中核となっているこの曲は欠かすことは出来ないだろう。

一転、アルバム唯一のバラード曲「流れ星じゃないから」をじっくりと、そっと抱きしめるような優しくも温かい歌声で歌い上げ、聴き入る人達の心を揺さぶった。

最初の3曲以降、ストイックに9曲立て続けに歌い続け、ここでようやくMCが挟まれる。

その中で改めてツアーを通して「自分にとってライブとはなんなのだろう?」と思った時に「それぞれのステージで違った景色が見えるのは旅だなぁ」と語り「そうして旅をして得てきたことが次の旅へと繋がるのだろう」と思っていることを話す。

続けて「過去に歌ってきた曲や書いてきた歌詞の曲を改めて歌ってみると、過去の自分からのメッセージを受け取っているような気持ちになる」と話し、今回のBlooming Maps TOURは「過去からの旅でもあり、自分からの旅でもあり、みんなと共有できる旅でもあり、すごく幸せです」と話し、感謝を述べた。

「この旅を終えて、またみなさんと新しい旅が続けていけるように、これからも小松未可子をよろしくお願いいたします」と語られて始まった曲は2ndアルバム『e’tuis』のオープニングを飾る「Sky message

これから先も歌い続けていく覚悟と決意、そして喜びが込められているかのように感じ、思わず目頭が熱くなる。

力強く、真っ直ぐな歌声が胸に突き刺さってくる。

ここでメンバー紹介。メンバー紹介時に各公演でお題を設け続けており、この日はBlooming Mapsの収録曲でどの曲が好きか?というお題とともにメンバー紹介。

ドラム鈴木は「HEARTRAIL」ベース・バンドマスター黒須は「ランダムメトロノーム」キーボード今井は黒須と被ってしまい変えてくれたと「Imagine day, Imagine life!」ギター新井は「Lonely Battle Mode」が好きだとそれぞれを紹介し、新井のギターソロプレイから「My sky Red sky」へ。

fhána・towanaのコーラスが同期で響き渡り、小松の歌声と絡み合い、絶妙なハーモニーのコントラストを描き出す。

ジャジーなピアノのイントロが鳴り「Catch me if you JAZZ」へ。

ジャジーながらもダンサブルな曲に会場は大いに沸き立つ。

しかし途中、お立ち台に登ろうとした小松が足を踏み外し、怪我はなかったものの自身で笑ってしまい、歌詞が飛んでしまうという軽いアクシデントも。

2番からはしっかりと立て直し、観客を煽りきっちりと盛り上げる。

本編もいよいよ終盤。アルバムのリード曲「HEARTRAIL」を披露し、黒須や新井が繰り広げるコミカルなパフォーマンスに混ざりながらも、会場を最高潮に盛り上げていく。

アルバムでは小松が演奏したマリンバの音が鳴り響き始め「最高に楽しかったです!またほんのちょっと先でみんなで会いましょう」と「my dress code」を披露。

いかにこのライブが楽しかったのか、会場中でシンガロングが巻き起こる。

それを眺めながらとても楽しそうに、嬉しそうに、そして愛おしそうに歌う小松の笑顔は誰よりも輝いていた。

「ありがとうございました!」と歌い終わると小松がお辞儀をし、本編終了。

 

 

アンコール。

登場するなりMCにて「Catch me if you JAZZ」でのお立ち台での転倒に触れ、お立ち台の端が「危ないよねって話してた」と笑い話に変える。

この日限りで物販で販売しているツアーTシャツの黒Ver.の宣伝をしつつ、今年もハピこしを11/4に開催することをお知らせする。

先日リリースしたばかりのNewシングル「Maybe the next waltz」の話もし、歌いこなすことの難しさを苦笑い混じりに語り、いろんな人に「waltz好きだよ」と言ってもらえることに感謝しつつ、披露へ。

ワルツのテンポ感を保ちながらも抑制されたような情熱を秘めた楽曲と、小松のファルセットを多用した歌声に会場中が耳を傾けて、聴き入る。

Maybe the next waltz」の熱さをそのままに、1stアルバム『THEE Futures』から「Starry Rally」へと繋げる。

最後は「Lonely Battle Mode」元々アップテンポなナンバーだが、黒須と新井がグイグイと前に出てプレイし、これでもかと観客を煽る。

曲中最後のシンガロングに会場中が大いに盛り上がったところで終了。

最後はバンドメンバー全員ステージ上に横一列に並び、小松とともに挨拶。

バンドメンバーが去った後、上手・下手・センターと3回感謝の言葉を述べてステージを下りていった。

しかし、この日はそれだけで終わらなかった。観客側が「もう1回!」とダブルアンコールを求め始めた。

数分ほど続いたあと、小松が「初めての事態に戸惑っています」とアナウンスが流れる。

しかし「他のステージでやってきたことは変えることはできない」とツアー中の例外を作るまいと断りのアナウンス。

しかし、また必ずライブをやるので遊びに来て下さいと約束を交わし、ライブは締めくくられた。

 

 

SETLIST

01.また、はじまりの地図

02.Imagind day, Imagine life!

03.エンジェルナンバー

04.Infinity Sky

05.純真エチュード

06.ランダムメトロノーム

07.硝子の地球儀

08.ふれてよ

09.Tornado voice

10.short hair EGOIST

11.だから返事はいらない

12.流れ星じゃないから

13.Sky message

14.My sky Red sky

15.Catch me if you JAZZ

16.HEARTRAIL

17.my dress code

ENCORE

18.Maybe the next waltz

19.Starry Rally

20.Lonely Battle Mode