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ハピこし!ライブ2017“名探偵コマツ 〜探偵たちの聖誕祭〜”

2017年11月4日、今年もまたこのライブイベントが無事に開催された。
2012年の初開催より恒例となっているハピこしも、今回で通算6回目となる。
今年2017年は1月の自主企画Humming Mapsを皮切りに、シングル2枚のリリースと3rdアルバムのリリース、3年ぶりとなるツアーを行ったりと、アーティストとしてとても充実していたように思う。
そしてこのハピこし。
ハピこしは小松自身のバースデーライブである面から、イベント企画という性質が強いライブ。
今年は小松自身が大好きな名探偵コナンをモチーフとした企画ライブとなった。
小松自身による公演にあたりの注意事項アナウンスが流れ、数分後に暗転。
誰もが期待に胸を高ぶらせながら、ライブが幕を開けた。 

 

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開演後、バースデープレゼントである「願いごとがひとつ叶う魔法のブレスレット」を何者かに盗まれる、という小松(マネキン)と名探偵コマツ(マネキン)による映像がスクリーンに映し出され始めた。
この映像による演出のクオリティが高く、細かくよく作り込まれていた。
パロディでありながらも、モチーフとした作品に対する愛情と敬意が込められていた。
映像が流れる中、ステージには既にバンドメンバーである黒須勝彦(Ba、バンマス)、新井弘毅(Gt)、鈴木裕之(Dr)、今井準(Key)、そして小松がスタンバイしている。
そして始まったのは「恋はスリル、ショック、サスペンス
いきなりのカバー曲に会場のボルテージが高まる。
歌いながらも小松は本家作品のOP映像の中で行われていた、パラパラの振り付けを完璧にこなし、さらに会場の熱量を高める。
カバー曲は主題歌ということに沿ってか、TVサイズ尺で歌われた。
高まった熱量をそのままに、歌われたのは「HEARTRAIL」
続けて「MAGIC RADIO」を歌い、会場全体にシンガロングを巻き起こしていく。
その後に「だから返事はいらない」を歌い上げ、再び映像による演出が始まる。
 
ブレスレットを盗んだ犯人を捜すため、犯人が残していったメッセージカードが映し出され、その内容に誰もが笑いながら、胸を高鳴らせた。
そこから歌われ始めたのは「ギリギリchop」
低音で迫力のある歌声で見事に歌いこなし、会場を盛り上げていく。
towana(fhána)の歌声が同期で流れ始め、続いて歌われたのは「My sky Red sky」
towanaとの歌声のハーモニーがさらに会場を熱くさせる。
ロックテイスト溢れるイントロが奏でられ始め、間髪入れずに「short hair EGOIST」を歌い上げ、会場全体を揺らしていく。
続けて始まったのはライブでは初披露となる「真夏の夜のパレード」
同期でバックに小松による高音の歌声が響きながら、ステージで歌う小松の歌声が混じり合い、心地の良い歌声のコントラストを描き出す。
間奏での新井によるギタープレイがあまりにも圧倒的で、圧巻だった。
 
ここで三度(みたび)、映像が流される。
犯人捜しのヒントとして「おすし」というワードが語られる。
このワードにもしかしたら・・・と期待が高まる。
イントロが鳴り響き、始まったのは「おすしのうた」
ほとんどの観客が予想していなかったであろうこの選曲の意外性と、この曲をライブで聴けることの嬉しさにあちこちで叫び声が響き渡った。
歌いながら小松はキュートにクルリと1回転してみせたりと、可愛らしさに溢れ返っていた。
キュートさとポップさ全開で、とても楽しそうに歌う小松の姿に思わず目頭が熱くなる。
続けて放たれたのは凶暴なまでに攻撃的な印象のギターリフから始まる「Tornade voice」
先ほどのキュートさとは打って変わって、カッコよさに溢れた曲で会場を盛り上げていく。
バンドメンバーによるセッションが始まり、2階の通路に犯人のシルエット(全身タイツ)が現れ「私を捕まえることができるかな?」とセリフを残し去っていく。
そして始まったのは「TRUTH~A GREAT DETECTIVE OF LOVE」
バキバキのデジタル・サウンドであるTWO-MIXの楽曲をバンドで完全再現するという離れ業に胸が熱くなる。
この選曲はまったく予想していなかった。
それぐらい意外であり、バンドとして演奏する難しさを表しているのだが、これにはQ-MHzのアレンジ力にただただ脱帽した。
続いて始まったのは「Mysterious Eyes」
楽曲と小松の歌声のマッチング具合が非常に素晴らしく、心地良さを感じさせる。
 
四度目の映像が差し込まれ、犯人からの手紙が届き、そこに書かれていたメッセージは「新曲が聴きたい」
始まったのはもちろん、11/8にリリースされる「Swing heart direction
柔らかく持つ力強いピアノのイントロが奏でられ、小松の歌声が響き渡る。
第2クールED曲としてTVアニメ「ボールルームへようこそ」で何度も聴いてはいるが、完全なフルVer.はこのライブが初めて。
やはり一筋縄ではいかないQ-MHzらしい楽曲展開に、楽曲の完成度の高さと素晴らしさ、歌詞に描かれた揺れる男女の構図にギュッと胸を締め付けれらる。
同じく「ボールルームへようこそ」繋がりで、続いて歌われたのは第1クールED曲である「Maybe the next waltz
三拍子のゆったりとしたリズムが心地良いながらも、楽曲が展開していけばいくほど熱量が高くなっていくのは何度聴いても身震いを覚える。
 
五度目の映像演出が差し込まれ、謎の鍵付きのアタッシュケースが送られてきた。
アタッシュケースを開けるには暗証番号が必要で、一緒に送られてきたメッセージには「みかこしのエンジェルナンバーが必要」と記されていた。
そして始まったのは小松自身にとってのバースデーソング「エンジェルナンバー」
皆、飛び跳ねながらシンガロングし、会場のボルテージを上げていく。
『みんな!私のエンジェルナンバーを教えて!』と間奏で小松が言い、会場の観客皆で小松の誕生日である『1111』を叫ぶ。
するとアタッシュケースが開き、中には「魔法のブレスレット」
アタッシュケースから取り出した「魔法のブレスレット」を装着し「エンジェルナンバー」を歌い上げていく。
『みんなで聞かせて!』と小松が煽り、最後の『Happy Birthday!』を皆が叫び、その声を聞きとても嬉しそうな表情を小松が覗かせてみせた。
続けて聴こえてきたのはジャジーなピアノのイントロ。
『Can you catch me?』
「Catch me if you JAZZ」だ。
ジャズ・テイストながらもアップテンポな楽曲に皆が思い思いに踊り、拳を振り上げる。
ホーン・セクションとバンドのアンサンブルが響き渡り、始まったのは「Lonely Battle Mode」
再び会場中でシンガロングを巻き起こしていく。
 
六度目の映像演出が始まり、みかこしによる犯人が誰なのかの推理が始まる。
犯人が誰なのか?様々な疑念から、それは盗まれたブレスレットの推理を手助けしていた名探偵コマツだと推理するみかこし。
名探偵なのにどうして盗んだのか?その動機に触れ『探偵でも願いごとのひとつぐらいあるさ』と名探偵コマツが言い、始まったのは「願いごとひとつだけ」
しっとりとしたナンバーながらも、柔らかく歌い上げる小松の歌声が胸を打つ。
 
小松自らドラムセット前に置かれていたスタンドマイクを手にし、ステージ中央に置いた瞬間、空気が変わった。
その瞬間に観客の誰もが察したことだろう。
次に歌われる楽曲が何なのか・・・
皆が静まり返り、固唾を呑む。
イントロが流れ始め、それは確信に変わる。
歌われ始めたのは小松自身が最も敬愛し、憧れ、この業界へと足を踏み入れるきっかけとなった倉木麻衣の3rdシングル、そして倉木自身が初めて名探偵コナンとのタイアップとなった曲「Secret of my heart
 
倉木麻衣に憧れ、彼女自身になりたい。
そう思い、願い、業界に足を踏み入れ、歩み出した。
小松自身の、倉木に対する敬意と愛情に満ち溢れ、胸が熱くなり、涙腺が一気に緩む。
しかもカバー曲を今までTVサイズで歌っていた中、この曲だけフルで歌い上げていく。
聴いているだけで胸がいっぱいで、感情が溢れだしていく。
誰一人として、サイリウムを振ったりなんてしない。
ただ静かに、ジッと聴き入っている。
小松未可子が大好きな倉木麻衣に抱いている想い・感情・憧憬が歌声に溢れ、それを噛みしめるようにただ聴き入ることしか出来なかった。
歌い終わった後、深々と、長くお辞儀をする小松の姿に再び倉木に対する深い敬意と愛情を垣間見て、思わず涙が零れ落ちてしまう。
 
バンドのセッションが流れる中、七度目の映像演出が流れ始め、名探偵コマツが実は怪盗ミッドだったという事実が明かされる。
盗もうとしたブレスレットはみかこしにこそ相応しい、と言い「これからは君たちが名探偵を名乗るといいよ」とのセリフを残し、怪盗ミッドは去って行った。
スクリーンに映し出されていた『名探偵コマツ』の文字が『名探偵ミカコシ』に変わると皆一笑い。
そして本編ラストに始まったのは「純真エチュード
後ろのスクリーンにはエンディングテロップが映し出され、企画・立案に小松未可子田淵智也、脚本に諏訪勝と参加している人たちの名前の一覧に思わず一笑い。
ポップ且つキュートに「純真エチュード」を歌い上げ、ライブ本編終了。
 
アンコール。
バンドメンバーとともに小松が再びステージへ。
ライブ本編中、一切のMCを挟まずアグレッシブなステージだったが、ようやくここでMCが挟まれる。
とても緊張していたことを口にし、カバー曲のバンドでの再現の凄さに触れ、あまりの完成度の高さに「私が歌っていいのだろうか?」と思った胸中を言葉にする。
今回、カバーした楽曲のラインナップに触れ、またやりたいと思っていることも口にした。
本編中に姿を見せた犯人を呼び込んでみたり、バンドメンバーが犯人の格好をする案があったことを語り、笑いを巻き起こす。
そして、今回の事件のきっかけとなった左腕に付けた「魔法のブレスレット」
『願いごとはひとつだけ叶う』というブレスレットに小松自身の願いを口にする。
それは「ライブツアーがやりたい」という願い。
2018年、2月・4月・5月の春にライブツアー計4公演が行われることがこの場で発表された。
開催にあたり、今年2017年に行われたツアーについて触れ、振り返ったら完成度の高さから「もう二度と出来ないような内容だった」と語り、もう1回あのツアーのようなことができないか?と思っての開催だと語る。
そしてもうすぐ誕生日になることにも触れ、会場全体から「おめでとう」の言葉が飛ぶ。
「29歳になります!」と話し、会場のお客さんからとある声が聞こえてきて「あれ?その設定知ってる?」
小松未可子、16歳になりま~す!」「ない!ない!」のやり取りが行われた。
本編の事件も無事に解決したので、もうちょっと歌っちゃおうかな?と始まったのは「my dress code」
会場全体が一体となってシンガロングを巻き起こしていく。
「最後になってしまいましたが、バンド・メンバーを紹介させて下さい!」と「my dress code」のあとに小松未可子バンドのメンバーを紹介していき最後の曲へ・・・
と思いきや、黒須がベースを弾いていないのにベースの音が聴こえる!?となり、サプライズ・ゲスト、Q-MHz田淵智也がステージに登場。
会場がこの日最高の盛り上がりを見せる。
田淵によるベース、超レアな黒須と新井によるツイン・ギターでラストの曲として幕を開けたのは「Imagine day, Imagine life!
動き回るベーシストとして有名な田淵に、最後だからと黒須も新井も田淵に負けず劣らず、ステージを行ったり来たりして、会場を煽っていく。
小松と黒須、田淵、新井が固まって4人並びながら歌い・演奏する姿は圧巻の一言に尽きる。
曲を終え、勝手にステージから去ろうとする田淵を呼び止め、全員で手を繋ぎ「ありがとうございました!」とお礼を述べて、ハピこし2017は幕を閉じた。
 
 
今回のハピこしは、小松が愛してやまない名探偵コナンの主題歌をカバーするという内容で。
小松自身が小・中と成長していく中で聴いていた楽曲ばかり。
このライブは小松未可子自身の根幹に触れるような、そんなライブだったように思います。
とても貴重で、素晴らしいライブでした。また、このような素敵なライブが観れたら・・・そんなことを思います。
 
 
SETLIST
02.HEARTRAIL
03.MAGIC RADIO
04.だから返事はいらない
05.ギリギリchop[TV SIZE](Cover by B'z)
06.My sky red sky
07.short hair EGOIST
08.真夏の夜のパレード
09.おすしのうた
10.Tornado voice
11.TRUTH~A GREAT DETECTIVE OF LOVE[TV SIZE](Cover by TWO-MIX)
12.Mysterious Eyes[TV SIZE](Cover by GARNET CROW)
15.エンジェルナンバー
16.Catch me if you JAZZ
17.Lonely Battle Mode
18.願いごとひとつだけ[TV SIZE](Cover by 小松未歩)
ENCORE
21.my dress code